比叡山延暦寺法華大会
こんにちは。姫路事務所のKAO.です。
Parisのレンタル自転車、いいですね。
エッフェルや凱旋門を颯爽と市民みたいな顔をして自転車で観光なんて、楽しそうです!
自転車でなければ行けない場所はどこにだってあるでしょう。
住宅街の散歩が好きな私としては、観光地でも住宅地におじゃましたいところ。
自転車があればいろんなところに気軽に行けるだろうなぁ。
ところで、じつは姫路にも便利でお得なレンタサイクルがあるんですよね。
観光レンタサイクルは何と無料!
市民も気軽に便利な駅リンくんは1日300円。
徒歩でのんびり姫路城まで、というものもいいけど、駅で借りてお城を見て、周辺の美術館や文学館に足をのばそうと思ったら、お天気がよければ断然自転車が便利ですもの~。
駅前で借りて市役所まで、とかいうビジネスユースも意外に多いようです。
ご近所の方にもぜひぜひオススメな情報でした。
さて、改めまして本日の話題。
ワタクシ、ご縁があって10月4日に比叡山に行ってきました。
いま比叡山延暦寺では、4年に一度の大行事「法華大会」が行われているのです。
「法華大会」とは、簡単に言うとお坊さんたちの大試験。
法華教の教えについての問答(=試験)が行われ、
それに合格することが天台宗の僧侶たちにとってはとても重要なことのようです。
問答は朝から晩まで行われるのですが、その出題者というのが
今回は書写山円教寺の住職、大樹孝啓大僧正だったのです。
出題者は「已講(いこう)」と呼ばれ、今回大樹大僧正はそのお役目。
判定を下す「探題(たんだい)」が天台宗の最高位だそうで、
已講は次回には探題になるのだとか。
何だかすごいことのようです。
うちは天台宗でもないので、宗派のこともよくわかっていないのだけれども、
何と平安時代から続いてきたというこの大イベント。
天皇の勅使が輿に乗ってやってきたりとか
(実際は菊のご紋の、ぴかぴかのクラウンでお越しでした)
高僧たちが講堂の周りをお経を唱えながら廻る大行道(だいぎょうどう)とか
子どもがデモンストレーション的に問答をやる稚児番論議(ちごつがいろんぎ)とか。


ほんと、平安絵巻みたいなイベントでした。
カラフルな袈裟のお坊さんたちや、いろんな衣装の方たちがいて、
お偉方が講堂に入られたり出られたりの合図に境内の鐘を鳴らすんだけど、
「(前の伝言者のほうをみて)かねー(くるっと反対を向いて鐘のほうにいる次の伝言者を見て)かねー」って
伝言ゲームみたいにして順番に鐘楼の鳴らす係りに伝えてるのが何だかおもしろい。
短い距離でそれをやるので形式だけなんだけど、これ、おなじことやって本当に出来事を伝えたらおもしろいかも~と思いました。
今はどんなに遠くてもケイタイをぴぴっってやったらつながってしまうもの。
声を上げて伝えていくという原始的な方法にちょっと心を打たれてしまった。
あとで見学させていただいた、延暦寺の迎賓館的役割を果たす「大書院」。
姫路にも姫路文学館のとなりの望景亭というすばらしい日本建築があるのだけれども、それよりも数段威厳を感じるその建物。
今でいうと100億くらいの建築費用がかかっているそうで、材料も技も超一流。
木曽の檜、屋久杉、北山杉・・・すべてブランドものでキメてみました的、贅沢三昧。
欄間も立派、あちこちに飾られている書や軸も立派なもの、歴史的大物のものばかり。
平安絵巻もおもしろかったけど、私はこの建物探訪が予期せぬ今回の目玉イベントでした。

何度も行ったことのある根本中堂でも、説明を聞いて新たな発見。
私たち見学者がいる場所と、仏様がおられる場所は同じ目の高さなのだけど、その間にはふかーい谷間があるのです。
仏様がおられる場所の地面がお堂の床の数メートル下で、仏様はそこからうんと高いところに奉られているわけです。
それで、私たちと目線はいっしょだけど、間に谷間ができる。
この谷間は「煩悩の谷間」といわれ、私たちの立っている場所は此の岸、仏様のほうは彼の岸というそうです。
煩悩のかたまりな私たち。谷間は深くて彼の岸はとおい。
でも仏様は同じ目の高さにいて、私たちも仏になれるのだと言っているのだそうです。
ちいさなきっかけで、同行させていただくこととなった今回でしたが、ほんっとにいい1日でした。
何度も行っている延暦寺なのに、今回はすこし特別でした。
司馬遼太郎氏の「街道をゆく (16) 」にも詳しく比叡山と法華大会のことが書かれているそうです。
秋の夜長に哲学ぶってみたり、読書してみるのもいいかも!
Parisのレンタル自転車、いいですね。
エッフェルや凱旋門を颯爽と市民みたいな顔をして自転車で観光なんて、楽しそうです!
自転車でなければ行けない場所はどこにだってあるでしょう。
住宅街の散歩が好きな私としては、観光地でも住宅地におじゃましたいところ。
自転車があればいろんなところに気軽に行けるだろうなぁ。
ところで、じつは姫路にも便利でお得なレンタサイクルがあるんですよね。
観光レンタサイクルは何と無料!
市民も気軽に便利な駅リンくんは1日300円。
徒歩でのんびり姫路城まで、というものもいいけど、駅で借りてお城を見て、周辺の美術館や文学館に足をのばそうと思ったら、お天気がよければ断然自転車が便利ですもの~。
駅前で借りて市役所まで、とかいうビジネスユースも意外に多いようです。
ご近所の方にもぜひぜひオススメな情報でした。
さて、改めまして本日の話題。
ワタクシ、ご縁があって10月4日に比叡山に行ってきました。
いま比叡山延暦寺では、4年に一度の大行事「法華大会」が行われているのです。
「法華大会」とは、簡単に言うとお坊さんたちの大試験。
法華教の教えについての問答(=試験)が行われ、
それに合格することが天台宗の僧侶たちにとってはとても重要なことのようです。
問答は朝から晩まで行われるのですが、その出題者というのが
今回は書写山円教寺の住職、大樹孝啓大僧正だったのです。
出題者は「已講(いこう)」と呼ばれ、今回大樹大僧正はそのお役目。
判定を下す「探題(たんだい)」が天台宗の最高位だそうで、
已講は次回には探題になるのだとか。
何だかすごいことのようです。
うちは天台宗でもないので、宗派のこともよくわかっていないのだけれども、
何と平安時代から続いてきたというこの大イベント。
天皇の勅使が輿に乗ってやってきたりとか
(実際は菊のご紋の、ぴかぴかのクラウンでお越しでした)
高僧たちが講堂の周りをお経を唱えながら廻る大行道(だいぎょうどう)とか
子どもがデモンストレーション的に問答をやる稚児番論議(ちごつがいろんぎ)とか。


ほんと、平安絵巻みたいなイベントでした。
カラフルな袈裟のお坊さんたちや、いろんな衣装の方たちがいて、
お偉方が講堂に入られたり出られたりの合図に境内の鐘を鳴らすんだけど、
「(前の伝言者のほうをみて)かねー(くるっと反対を向いて鐘のほうにいる次の伝言者を見て)かねー」って
伝言ゲームみたいにして順番に鐘楼の鳴らす係りに伝えてるのが何だかおもしろい。
短い距離でそれをやるので形式だけなんだけど、これ、おなじことやって本当に出来事を伝えたらおもしろいかも~と思いました。
今はどんなに遠くてもケイタイをぴぴっってやったらつながってしまうもの。
声を上げて伝えていくという原始的な方法にちょっと心を打たれてしまった。
あとで見学させていただいた、延暦寺の迎賓館的役割を果たす「大書院」。
姫路にも姫路文学館のとなりの望景亭というすばらしい日本建築があるのだけれども、それよりも数段威厳を感じるその建物。
今でいうと100億くらいの建築費用がかかっているそうで、材料も技も超一流。
木曽の檜、屋久杉、北山杉・・・すべてブランドものでキメてみました的、贅沢三昧。
欄間も立派、あちこちに飾られている書や軸も立派なもの、歴史的大物のものばかり。
平安絵巻もおもしろかったけど、私はこの建物探訪が予期せぬ今回の目玉イベントでした。

何度も行ったことのある根本中堂でも、説明を聞いて新たな発見。
私たち見学者がいる場所と、仏様がおられる場所は同じ目の高さなのだけど、その間にはふかーい谷間があるのです。
仏様がおられる場所の地面がお堂の床の数メートル下で、仏様はそこからうんと高いところに奉られているわけです。
それで、私たちと目線はいっしょだけど、間に谷間ができる。
この谷間は「煩悩の谷間」といわれ、私たちの立っている場所は此の岸、仏様のほうは彼の岸というそうです。
煩悩のかたまりな私たち。谷間は深くて彼の岸はとおい。
でも仏様は同じ目の高さにいて、私たちも仏になれるのだと言っているのだそうです。
ちいさなきっかけで、同行させていただくこととなった今回でしたが、ほんっとにいい1日でした。
何度も行っている延暦寺なのに、今回はすこし特別でした。
司馬遼太郎氏の「街道をゆく (16) 」にも詳しく比叡山と法華大会のことが書かれているそうです。
秋の夜長に哲学ぶってみたり、読書してみるのもいいかも!
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