お勧め短編&映画祭&イベント

クレルモン・フェラン国際短編映画祭2011リポート④ (2011年03月05日付け)

つづきです。がんばるぞ~~。

いつもは、前回紹介したメイン会場の文化会館に入り浸って、コクトーとヴィアンを梯子したりしているのですが、今回はいろんな会場を視察しようと思って、他にも周ってきました。

以前に書いた、大学と、普通の映画館(ここは満席で入れず涙)、メイン会場横の小さな上映ルームなど。

今回周ったのは5会場ですが、全部で14会場もがクレルモン市内中心地に点在しています。
中心地と言ってもメイン会場を起点に徒歩で周れるのは6会場位。
トラムやバスなどありますが、もっと効率よく周れるシャトルバスとかあったらいいのにな~とは思います。

が、メインのプログラムは中心の6会場でほぼ制覇できるのでいいんですけどね。
でも並んでも入れない時が多いので、今回のように1泊2日できちゃうと時間のロスが多いのが悲しい。

絶対観たかった「おとぎ話プログラム」のひとつを見逃してしまったよ~~。

ちなみに、夜の最後の上映が22時。
0時前に会場を出ると、こんな感じで外には人がいっぱい。





そして、夜通し遊びたい若者と外国からの参加者のために特設会場や市内のクラブなどでパーティーも夜な夜なある。





大学の文化行事マネージメント専攻、映像専攻の学生が企画運営してるみたい。

が、私は翌日に備えてパスしたのでどんな感じかはわかりませんが、盛り上がってそうでした!
ずんちゃかずんちゃか聞こえてました。

昔はマーケットで缶詰後に夜の参加各国主催の交流パーティーに参加して夜中まで頑張ってたんですけどね~。ええ、20代の頃でございました^^。
ここ数年は、22時のプログラムを見終えるのがやっと。


(hiroko)

  

Posted on 2011年03月05日 │コメント(0)

クレルモン・フェラン国際短編映画祭2011リポート③ (2011年03月05日付け)

3月にはいったのに寒い日が続きますね!
日本は雪が降ったとこも多いとか?
こちらパリ、さすがに雪はもう降りませんが、まだまだユニクロダウンが大活躍です。

さて、何故だかわからないけど、昨日、ブログ訪問者が急増でびっくり!
皆さん何処から来てくださってるのでしょうか?
もしよければコメントお残しくださいませ。

ここ最近はクレルモンネタばかりが続きますが、姫路では運営委員のみなさんが着々と準備を進めてくれています。書類作成や、会議運営など、皆得意分野をいかして本業の合間にさくさくこなしてくれる姿は頼もしい限り!次回の運営委員会では企画概要がほぼ決定予定。

そして新しいスタッフも続々参加!

運営会議にも参加し、企画もだして、映画祭運営にがっつり参加する運営委員のほか、定期的に参加するレギュラースタッフ、イベント時などポイントで参加するパートスタッフなど、参加形態は各自のやる気と、時間に合わせて自由に選べます。

映画祭運営に興味のある方、詳細をお知らせしますのでお気軽にメールください!
近々、ボランティアスタッフ募集要項もブログ上で発表いたします。

さて、世界最大のクレルモン・フェラン国際短編映画祭レポート③にいきましょう。

今回は映画祭全体の雰囲気をご紹介。
映画祭は開催趣旨や主催者によってがらっと雰囲気がかわります。

ド派手~でアメリカンなカンヌ映画祭。
美しい湖畔でほのぼのなアヌシー国際アニメーション映画祭。

こちらクレルモンは市民の手作り感満載のアットホームな雰囲気です。





こちらメイン会場のMaison de la culture(文化会館?)。中はかなり大きいホールなのですが、外観を見ていると、知らない人はここで大きな映画祭がしてるなんて思わないくらい地味^^今年はポスターも少なくさらに地味でした。

が、中に入るとこんな感じですごい人!





この人ごみ、会場に入るための列です。待ち時間にパチリしました。
国際コンペは大人気で、20分前位にならばないと入れない場合もあるのでちゃんと並ぶ。
ご飯食べる時間もったいないので、外で買ったクレープを立ち食いしながら並ぶ!

会場はこんなに大きいのに入れない時もあるってすごい人気ですよね!?





ちなみに、この会場は「コクトー」(ジャン・コクトーですね)と言う名で、2階席もあるんですよ。1500人位収容できるらしいが、いっつもほぼ満席!

文化会館には、もう1会場、「ヴィアン」(ボリス・ヴィアンかな)という会場もありまして、こちらは200人位かな?ラボという実験的な短編作品のコンペをメインに上映しています。

このラボプログラムが面白いのだけれど、収容人数が少ないので、何度も満席で入れず涙!

そう、とにかく一般観客が多い映画祭なので、ちゃんと20分前位にはならんでないとお目当ての、特に人気プログラムだと入れないのです!!!

この「コクトー」がメイン会場で、国際コンペ、国内コンペなどもメインプログラムの他開会式&閉会式もこちらで行われます。

ひめじもいつかこんな大きな会場を満席にできる位にしたいです!

つづく。

(hiroko)





  

Posted on 2011年03月05日 │コメント(0)

クレルモン・フェラン国際短編映画祭2011リポート② (2011年02月28日付け)

2月も今日で終わりですね!早い~~!やばい~~!
あっという間に日本帰省まで2週間切ってしまいました。

というわけで、まずはのびのびのレポート関係。頑張ってさくさく進めますよ~。

新スタッフや、ひめじ国際短編映画祭を知らない方に、「短編映画って何?」「映画祭運営ってどんなことするの?」、「ひめじ国際短編映画祭って何を目的に開催してるの?」を伝えるために書いてますので、皆さん読んでくださいね。

お勧めの短編映画や、イベントなんかも紹介していきます。

ではクレルモンレポート続き。





前回掲載した長~い列で待つこと40分位。
で中に入るとこんな感じ。

そう、ここは大学の大教室なんです!

この写真だけをみると、社会人講座に参加?と思いそうですが、いえいえ、この日は日曜朝10時からのフランス作品コンペのプログラムです。
こんな感じで、若い人からお年寄りまで、クレルモンのすごいところは一般客がすごく多いこと。多すぎて、プログラムによっては満席で入れなかったりするくらい!

「短編映画を楽しむ」という文化が一般市民の間に根付いていているのですよ。

何度も書いていますが短編映画祭のいいところは、一プログラムで最低4~5作は観れるので一度にいろんな作品が楽しめること。

この回はフランスコンペなのでもちろんフランス作品だけでしたが、アート作品から、サスペンス、社会派、コメディまで多彩なジャンルの監督の個性溢れる作品が5作楽しめました。

若い人向けのちょっとエロチックなコメディをお年寄りがくすくす笑いながら見たりと、長編とは違って、「XXXを観に行く」のではなく、「フランスコンペ」とか「国際コンペ」とか「アートアニメーション」とか、「実験映像」とか、もっと大枠のプログラムを目当てに観に行くので、もちろん、全作品が気に入ることはないのですが、普段自分が絶対観ないような作品に出会えたりと嬉しい驚きに溢れているのです。

私もアートアニメーションや実験映像はほとんど知らなかったのですが、短編映画祭で出会いました。

長編映画を観る時は、やはり2時間弱と長いし、特に、日本は高いので、「払って損した!」ということがないように、好きな監督や、話題作など、「冒険」よりかは「確実さ」を重視して選択してしまいますよね。

短編映画はま逆。数行のあらすじと写真、もしくは気に入ったタイトルが1作あったらそのプログラムを観に行く。観てみると、ノーマークだった別の作品にノックアウトされたり。
観たこともない表現方法に驚いたりと。

これからの新しい才能に出会えるのも楽しいですね。
短編映画祭でチェックしていた監督が数年後に長編デビューして大成功したりすると、「ほらね、私観る目あるでしょ」となんだか自分が見つけたような感じで嬉しいし。





スクリーンはこんな感じ。大学の講義を聴いているような感じで、机に分厚いカタログを置けます。鑑賞後は、コメントを記入したりと、大学時代を思い出しながら楽しく鑑賞できました。

年配の観客も、「昔を思い出すわね~」と場所や雰囲気も楽しんでおられました。
作品と作品の合間に隣の人(知らない人でも)と「さっきの作品は…」と感想を交わしたりと、気軽に交流が生まれるのもいい感じです。

ちなみに日本、フランスの大学に通いましたが、大教室が満席になるのは、日本だと試験前だけ。フランス人の学生は真面目(といか真面目にしないと絶対単位とれないので)なので、講義は出るのが当然なので、それなりに埋まってるけど満席にはまずならない。

多分この教室も短編映画祭の時が一番埋まってるのではないかと思う。

もちろん、上映環境は設備の整った映画館には負けますが、普段足を踏み入れないような場所で、気軽に周囲と交流できるような環境で鑑賞できるというのも短編映画祭の醍醐味なのではないかと思います。

ひめじ国際映画祭もこんな感じで、新しい世界の扉を開いてくれる映画祭、気軽に楽しめる映画祭、そして一般観客に愛される映画祭を目指しています!

ちなみに今回一番ヒットのプログラムは「おとぎ話プログラム」。
皆が知ってる「赤ずきん」も監督が変われば、国が変われば、ターゲットが変わればあらあら!
ひめじでもなんかできないかな~と考え中。
お楽しみに!

(hiroko)
  


Posted on 2011年02月28日 │コメント(0)

クレルモン・フェラン国際短編映画祭2011リポート① (2011年02月15日付け)

今週末で世界最大の短編映画祭、クレルモンフェラン国際短編映画祭が終了しました。

2004年から、1年を除いて毎年行っている映画祭。
以前は仕事で、ここ2年はひめじ国際短編映画祭のプログラムディレクターとしてアクレディテーションをして参加しています。
みんな、「日本から?すごい!」と言われますが、へへへ、パリ在住なので週末を利用して行けるのですよ。

仕事で行っていた時は約1週間、前回は2泊3日、そして今回は最短の1泊2日。
マーケットも始まっていない映画祭の初めの2日にしか行けなかったので、ひたすら会場でスクリーニングしました。多分今までで一番大画面で観たかも。

仕事の時は、日中マーケットで夜の上映を二つくらい。
前回は、プロ用のビデオライブラリー(こっちのほうが効率いいので)に結構籠って観ていたので。





さて、今年のクレルモンはこの通りの快晴!
気温も嘘みたいに暖かく(朝晩はさすがに寒かったけどね)、いつも雪の中を転びそうにながら、歩いていたのが信じられないくらい。

ちなみに、この通り結構普通の町。というか冴えない田舎町(失礼!)。でも、だんだん垢ぬけてきましたよ~~。
中心に見える赤い看板は今年の映画祭の看板。
街中にこんな感じであります。
が、今年は例年より少なかった。厳しいんですかね。どこの映画祭も。。。





こんなひっそりとした町ではありますが、映画祭会場に行くと日曜の朝9時半にこの行列!
メイン会場ではないのですが、日曜の朝はこれだけだったので、10時からのプログラムなのに9時半についたらこの行列。。。以前、並んで入れなかった苦い思い出があるのでいや~な予感を感じつつ並ぶ。

ちなみにこちら大学で大教室を使っての上映。外で並んでいますが、大学の建物内の階段にも人がいるんですよ。。。ひ~。しかも朝なので寒かった!

とまあ、どこからいったいこんなに人が?と思う位私の後も列は伸びていき…

そう、クレルモンはプロも世界中から沢山きますが、一般観客が多いの特徴。
プロ用のマーケットは月曜からだったので、最初の週末に来ているのはほとんど一般客。
プロ、一般会わせて約14万人も来る映画祭。
主催者にとっては嬉しいことなんでしょうが、並んでても入れなかったりするのがちょっと悲しい。

さて、数年前に入れてもらえなかったこの会場。リベンジなるか?

結果は次回のリポートで。

ってあんま意味のないリポートですみません。

でもこの行列を見せたかったのですよ。

つづく。

(hiroko)



  


Posted on 2011年02月15日 │コメント(0)

クレルモンフェラン国際短編映画祭2011 (2011年02月05日付け)

今日から世界最大の短編映画祭、クレルモンフェラン国際短編映画祭が始まりました。

海外作品探し担当の私は、今週末、2日間参加してきます。
ほんとはもっといたかったんだけど、今年は仕事の都合で、月曜にはパリに戻らないといけないので2日だけ。しかもマーケットは月曜からなので、監督さんや他のフェスなどの映画関係者はそのあたりに合わせてくるので、今回は観客席でひたすら鑑賞の予定。

ビデオライブラリーへのアクセスは申し込んだので、パリの自宅でゆっくり作品探しは続けられますが、やっぱり大画面で観たいからせめて3日間はいたかったですが。





世界最大規模でプロフェッショナルも多数集まる映画祭ですが、クレルモンを愛する市民の手作りでとってもアットホーム。
学生からおじいちゃんまで「これが一年で一番楽しみ」と、有給をとってまでボランティア参加している人もいます。田舎なのに、地元にいて国際交流できるのっていいですよね?

世界中から映画関係者が集まりますが、短編映画祭の主役は「これから」の若手監督。
みんな自作の売り込みをしますが、その気持ちは売るというよりも、「一人でも多くの人に見てもらいたい!」という純粋な気持ち。なので話してると、心から応援したくなる!

「アメリ」のジャン・ピエール・ジュネや、「スパニッシュアパートメント」のセドリック・クラピッシュもここから、生まれました。

今年はどんな監督、どんな作品に出会えるのでしょうか?

というわけで、5周年を迎えるひめじ国際短編映画祭で、いつもより沢山の素晴らしい作品を紹介できるように、しっかり観てきます!

(hiroko)  

Posted on 2011年02月05日 │コメント(0)