ブラザーズ・クエイ特集に行ってきました@パリ
先日、パリのForum des imagesで、クエイ兄弟の特集上映の招待券をいただいたので行ってきました。
姫路のスタッフは、昨日開催して大成功を収めた「シネマナイト」の準備に励む中、特別プログラムの作品選定を担当している私は、作品探しに励んで、上映会などにもちょこちょこ顔を出しています。
さて、火曜の夜にもかかわらず、300人近く収容のホールは、満席。

19時からと、21時からの2部構成で、19時からは、クエイ兄弟が影響を受けた作家の特集上映。21時からは、クエイ兄弟自身が選んだ彼らの作品を上映。
クエイ兄弟と言えば、1986年に発表した、「Street of Crocodiles」で一躍注目を浴びたストップモーション作家で、退廃的かつ幻想的な独特の世界観でカルト的人気を誇っています。
2部のクエイ兄弟自身が選んだ彼ら自身の特集上映では、「Street of Crocodiles」のほか、実写長編作品の抜粋や、彼らが担当したセットを担当した舞台など、クエイ兄弟の世界をあらゆるメディアで堪能できる欲張りなプログラム。
もちろん、彼ら自身による作品解説などもあり。
やっぱり一番面白かったのは彼らの代表作「Street of Crocodiles」。
退廃的で、怪奇的で、でもとっても美しい彼らの世界。
大画面で観ると、細部にまでわたるこだわりが感じられ、あらゆるオブジェ、動きに、クエイ兄弟の独創的な世界観が反映されています。
好き嫌いはかなりあるでしょうが、完成度が非常に高いので、見入ってしまう。
実は、仕事帰りで、疲れていて一部の作品の途中にちょっとうとうとしてたのですが(失礼!)、クエイ兄弟のは、お目目ぱっちり、釘付け状態。
ちなみに、この作品の陰鬱さからは想像できないくらい、クエイ兄弟は、さっぱりした感じのナイスガイ。アメリカ生まれの、イギリス在住。黒ずくめですが、いたってフレンドリーな感じでした。
トーク内容で印象に残ったのは、双子の彼ら、アニメーションは基本二人で制作し、他人が介入するのは好まないということ。理由は、双子なので、言わなくても感覚的に通じることがあり、他人がその中に入って一緒に作業するのは双子と、第三者、双方にとって、大変な作業なんだそう。
唯一、彼らの中にはいりこめたのは、長年の飲み友達。気心のかなり知れたその友人は、次第に手伝いをするようになったとか。
アニメーション現場では当たり前の、研修生なんかもとらないそうです。
クエイ兄弟ファンのアニメーターには残念なお話。
でも、だからこそ、彼ら特有の世界観を完璧に保ち続けられるのかもしれませんね。
彼らの作品のほか、1部の作品の中でも気にいった作品がいくつかあったので(どれも東欧カラ―全開)、また、ひめじ国際短編映画祭の特別プログラムや、特別上映会などで上映したいです。かなりマニア向けですが。
もうちょっと楽しいほうがいいな~という方にお勧めしたいのは5月30日(日)にあいめっせホールで上映予定の、 「ウォレスとグルミット」 。上映会詳細はひめじ国際短編映画祭HPで。
同じパペットですが、世界観は正反対。
大画面で大暴れする、愛すべき「ウォレス」と「グルミット」をお楽しみください。
(hiroko)
姫路のスタッフは、昨日開催して大成功を収めた「シネマナイト」の準備に励む中、特別プログラムの作品選定を担当している私は、作品探しに励んで、上映会などにもちょこちょこ顔を出しています。
さて、火曜の夜にもかかわらず、300人近く収容のホールは、満席。
19時からと、21時からの2部構成で、19時からは、クエイ兄弟が影響を受けた作家の特集上映。21時からは、クエイ兄弟自身が選んだ彼らの作品を上映。
クエイ兄弟と言えば、1986年に発表した、「Street of Crocodiles」で一躍注目を浴びたストップモーション作家で、退廃的かつ幻想的な独特の世界観でカルト的人気を誇っています。
2部のクエイ兄弟自身が選んだ彼ら自身の特集上映では、「Street of Crocodiles」のほか、実写長編作品の抜粋や、彼らが担当したセットを担当した舞台など、クエイ兄弟の世界をあらゆるメディアで堪能できる欲張りなプログラム。
もちろん、彼ら自身による作品解説などもあり。
やっぱり一番面白かったのは彼らの代表作「Street of Crocodiles」。
退廃的で、怪奇的で、でもとっても美しい彼らの世界。
大画面で観ると、細部にまでわたるこだわりが感じられ、あらゆるオブジェ、動きに、クエイ兄弟の独創的な世界観が反映されています。
好き嫌いはかなりあるでしょうが、完成度が非常に高いので、見入ってしまう。
実は、仕事帰りで、疲れていて一部の作品の途中にちょっとうとうとしてたのですが(失礼!)、クエイ兄弟のは、お目目ぱっちり、釘付け状態。
ちなみに、この作品の陰鬱さからは想像できないくらい、クエイ兄弟は、さっぱりした感じのナイスガイ。アメリカ生まれの、イギリス在住。黒ずくめですが、いたってフレンドリーな感じでした。
トーク内容で印象に残ったのは、双子の彼ら、アニメーションは基本二人で制作し、他人が介入するのは好まないということ。理由は、双子なので、言わなくても感覚的に通じることがあり、他人がその中に入って一緒に作業するのは双子と、第三者、双方にとって、大変な作業なんだそう。
唯一、彼らの中にはいりこめたのは、長年の飲み友達。気心のかなり知れたその友人は、次第に手伝いをするようになったとか。
アニメーション現場では当たり前の、研修生なんかもとらないそうです。
クエイ兄弟ファンのアニメーターには残念なお話。
でも、だからこそ、彼ら特有の世界観を完璧に保ち続けられるのかもしれませんね。
彼らの作品のほか、1部の作品の中でも気にいった作品がいくつかあったので(どれも東欧カラ―全開)、また、ひめじ国際短編映画祭の特別プログラムや、特別上映会などで上映したいです。かなりマニア向けですが。
もうちょっと楽しいほうがいいな~という方にお勧めしたいのは5月30日(日)にあいめっせホールで上映予定の、 「ウォレスとグルミット」 。上映会詳細はひめじ国際短編映画祭HPで。
同じパペットですが、世界観は正反対。
大画面で大暴れする、愛すべき「ウォレス」と「グルミット」をお楽しみください。
(hiroko)
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