2008映画祭&EDH活動

ひめじ国際短編映画祭日記⑥姫路播磨プログラム (2008年11月04日付け)

皆さんこんにちは!

私が住むパリでは冬~秋~冬と気温の変化が激しく、風邪が大流行!
そういう私もごほごほ…
日本はまだ暑い日が続くとか?羨ましい限りです。

さて、ご無沙汰しておりました上映会日記。

今回は毎年恒例&人気の姫路播磨プログラム。
姫路の懐かし映像にム昔を思い出し涙する年配の方がた、「姫路ってこんなんやったんや!」
とわが町新発見で目を輝かす子供たち。

そして今年はなんと嬉しいことに、映画祭出品を目標にショートフィルム制作団体を立ち上げ、
できたてほやほやの作品を出品してくれた監督も!

さてラインナップは:



播州段文音頭
北島憲一郎/10分/1974年

昭和49年、播州段文音頭保存会がお城祭りへの出演を決定。
練習からお城祭り当日までを記録した懐かしい映像。



深志野かわら
内藤正憲/13分

数百年耐える日本瓦。
御国野町深志野地区で伝統の深志野瓦を生産する様子を記録した作品。



播州赤穂 消えゆく塩田北島憲一郎/12分/1971年

城下町赤穂市は古くは海水を利用した製塩を行っていた。
近代化で消えていく塩田風景が寂しく見える作品。



雨のち晴れ
山田道俊(ショートフィルム研究会)/6分39秒/2008年

いまいち冴えない新人君が社内の高値の花に恋をして玉砕する。
しかし諦めずにがむしゃらに頑張り続ければ…?

姫路発進の短編第一弾!
今は新作にとりかかっているとか。
来年も楽しみですね。
皆さんも姫路を舞台に一本いかがですか?

(hiroko)






  

Posted on 2008年11月04日 │コメント(2)

ひめじ国際短編映画祭日記⑤地球旅行 (2008年10月23日付け)

さて、上映会日記に戻りまして…。

地球旅行プログラム。

このミニミニプログラムは:

世界遺産の街姫路で行われる映画祭なのだから、世界を感じる作品を上映したい。
それも町や建造物や風景がメインになった作品を上映して、映画を通してミニトリップができるようなプログラムを組みたい。

という願いから生まれました。

美しい地球、自然、町、世界遺産を守ろうという願いが込められた作品を集めてみました。



Individual destiny, Collective destination(撮影地:パリ)
Deyan Parouchev& Nikola Mihov /6分/2007年/フランス・ブルガリア

すべてがものすごいスピードで動いている都市ジャングルの中で、自分の居場所を見失わないように、
もう一度、自分が住んでいる町を観察してみよう…。
数千枚の写真で作られた短編作品!

http://www.deyan-parouchev.com
http://www.nikolamihov.com



Dancing 2008(撮影地:(世界中!)
Matt harding/ 4分30秒/2008年

世界中を旅しよう、世界中の人と一緒に踊ろう!
地球はこんなにも美しく、愛ある人々で溢れている。



Trace(撮影地:鳥取砂丘)
村上智/9分13秒/2007年

果てしなく広がる砂漠。“あるもの”を自分の目で確かめるために歩き続ける男と女。
砂の山を登りきった彼らが見つけた“あるもの”とは…?



時間と予算の都合で2008年度は3作品、20分のミニミニプログラムですが、斬新で美しい映像を十分楽しんでいただけたようです。来年はもっと集められるように頑張ります!

(hiroko)


  

Posted on 2008年10月23日 │コメント(1)

ひめじ国際短編映画祭日記④映画祭カフェ (2008年10月11日付け)

さて、午後の部に入る前に腹ごしらえ!

今年は、事務局としても使わせてもらった我らが副代表兼アートディレクターのデザイン事務所
納屋公房のカフェスペースで映画祭カフェを設置しました。

毎度おなじみのサンサーラさんにお願いして作っていただいたスペシャルメニュー「三色丼」はこちら。



甘いそぼろと卵は子供にも大人気!

そして大人気のタコライスとカレーも。



プログラム持参のお客様には50円の割引サービス。
メニューはこんな感じでした。




映画祭スタッフもお客さんも、映画祭参加者はみんな(?)ここでわいわいとお食事。
お昼時には大盛況!



サンサーラさん、ごちそうさまでした!

次回は本当に、「地球旅行」プログラム日記です。

by Hiroko





  

Posted on 2008年10月11日 │コメント(0)

ひめじ国際短編映画祭日記③加藤久仁生特集 (2008年10月04日付け)

さて皆様おまちかね!の加藤久仁生特集

彼の最新作「つみきのいえ」は世界最高峰のアヌシー国際アニメーションフェスティバル
短編部門でのグランプリに続き、8月に開催された広島国際アニメーションフェスティバル
ではヒロシマ賞、観客賞のダブル受賞という快挙を成し遂げました。

「或る旅人の日記」(昨年も上映させていただきました)で既に加藤監督ファンの私でしたが、
アヌシーで「つみきのいえ」を鑑賞し、感動の涙を流した後は…ファンを通り越し加藤久仁生
監督LOVEに(笑)。こんな優しい世界を創りだせる監督にいつかお会いできることを願いつつ
「加藤久仁生特集」を組んでみました。


 MTV art break “花の音”
 1分/2004年
 ⓒMTV ART BREAK PROJECT

 英国MTVのart-breaksというプロジェクトの為に制作した30秒スポット。



 或る旅人の日記 “真夜中の珈琲屋” 
 2分26秒/2003年/アヌシー国際アニメーションフェスティバル2004入選
 ©ROBOT

 静かな夜。町外れの珈琲屋でくつろぐ旅人は、コーヒーカップの中に不思議な影を見る。



 NHK教育 英語であそぼ  “おどれタイポ e”1分/2003年
 © NHK・NED

 「e」の発音を音楽に合わせて表現したアニメーション。



 或る旅人の日記 “月夜の旅人”
 2分54秒/2003年/アヌシー国際アニメーションフェスティバル2004入選
 ©ROBOT

 砂漠で眠りにつこうとするロドル。
 満月が出たその夜、旅人の目の前を不思議な人影が横切る。



 ベネッセ おやこえいごほっぷ All around the kitchen 
 2分/2006年
 ©Benesse Corpration

 森の中のちいさな家。その中では、ニワトリの夫婦が歌にあわせて踊っていました。

 

 或る旅人の日記 “花と女”
 3分58秒/2003年/アヌシー国際アニメーションフェスティバル2004入選
 ©ROBOT

 とある駅の待合室。ベンチで眠る旅人に、風が不思議な出会いをもたらす。



 The Apple Incident
 2分4秒/2001年

 ある日、空から林檎が降ってきた。人間社会の不安と再生を象徴的に描く短編作品。

 

 或る旅人の日記 “赤い実”
 5分48秒/2004年/アヌシー国際アニメーションフェスティバル2006パノラマ上映 
 ©ROBOT

 ある日の昼下がり、木陰に佇む旅人が辺りを眺めると、魅惑的な味の赤い実があった。
 6話のシリーズとは違う雰囲気をもった「或る旅人の日記」DVD収録用の作品。

 

 つみきのいえ 
 12分3秒/2007年/アヌシー国際アニメーションフェスティバル2008短編部門グランプリ
 ©ROBOT

 まるで「積み木」のような家。海面が、どんどん上がってくるので、家を上へ上へと
 「建て増し」続けてきました。
 そんな家に住ん でいるおじいさんの、家族との思い出の物語。

 長澤まさみによるナレーションなしのバージョンです。
 言葉に頼らず、絵と音楽のみで訴えかけるので私はこちらのほうが好みかな。


加藤久仁生特集を目指して遠方から来てくださっファンの方々だけでなく、初めての方にも
大変好評だったプログラム。
アンケートの「一番気に入った作品は?」の答えでは「加藤久仁生全部」という声も多数あが
っていました。以下参考までに。

「加藤久仁生特集がよかった」
「つみきのいえ」が素晴らしかった、泣けた」
「つみきのいえがナレーションなしバージョンで新鮮だった」
などなど。

「つみきのいえ」は、pieces of love Vol.1 つみきのいえとして10月24日にDVD販売されます!見逃した方はこちらで!

もちろん或る旅人の日記のDVDもお忘れなく。

最後に、素晴らしい作品で私たちの心を癒してくださった加藤監督、また、「加藤久仁生特集」
の上映依頼を快く受けてくださり、急な依頼であったのにも関わらず迅速丁寧な対応をしてく
ださったROBOTの皆様に心より感謝いたします。

加藤久仁生監督の次回作(監督、よろしくお願いします!)とともに「加藤久仁生特集第2弾」が
組めるように頑張りますので皆様、今後も姫路国際短編映画祭の応援をよろしくお願いいたします!


次回は「地球旅行プログラム」のレポートです。


by Hiroko



  

Posted on 2008年10月04日 │コメント(0)

ひめじ国際短編映画祭日記②世界のアートアニメーション (2008年10月03日付け)

さて初日の8月2日土曜日、最初のプログラムは「世界のアートアニメーション」
土曜の午前中ということで大人も子供も楽しめるアートアニメーションのプログラム。

日本ではあまり馴染みのないアートアニメーション。
かくいう私もフランスに来て、仕事で出会ってはまったクチ。
今では日曜の朝なんかに子供たちに交じって巨匠の名作なんかを観ています^^。
「王様と鳥」のポール・グリモーなど、日本が誇るジブリアニメに多大な影響を与えた
優れた作家を多く輩出しているフランス。フランスだけでなく、ヨーロッパ、特に東欧で
は日本とままた違ったアニメーションの伝統が根付いてます。
セルアニメが中心の日本アニメと違って使う素材も手法も様々。
日本の有名なアニメ作家に与えた影響は図り知れません。

巨匠の作品はいずれ紹介するとして(できるように頑張ります!)、まずはヨーロッパ
の若手の作家の作品をご紹介。


 Rebelle
 Marc Levie/6分/2006年/ベルギー

 美しいけれど単調なバッハの旋律に退屈している“音符”のミノ。
 音符界の異端児ミノが反乱を起こしたら…?



 Bicycle
 吉田悠/2分43秒/2007年/日本

 少女が自転車に乗っている。
 ただそれだけだけど、それだけのことに浸れるから世界は豊になっていく。
 


 Tôt ou tard
 Jadwiga Kowalska /5分/2008年/スイス/
 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2008 入選

 昼の世界に住むリスと夜の世界に住むコウモリ。
 世界の歯車が狂って、出会わないはずのリスとコウモリが出会ったら…?



 Premier voyage(仮題:初めての旅行)
 Grégoire Sivan/10分/2007年/フランス/
 クレルモン・フェラン国際短編映画祭2008 入選

 10か月の娘と二人で旅行することになった新米パパ。
 無事に妻の待つ目的地に辿りつくことができるのか?
 初めての“二人きり”を体験する新米パパの奮闘記。



 Love and War
 Fredrik Emilson/14分3秒/2007年/スウェーデン/
 アヌシー国際アニメーションフェスティバル2008 入選

 戦争によって引き裂かれるパイロットと看護婦の美しくも悲しい愛の物語。
 世界初のオペラアニメーション!




「アートアニメーション」という馴染みのないジャンルだけに「お客さんは来て
くれるかしら…」と不安いっぱいでの会場。

結果は・・・(アンケートより特に多かったコメントを紹介)

「短いので子供も飽きずに観れてよかった」
「Rebelleがとても楽しくてよかった、目の付け所がよかった」
「素敵な音とともに流れる映像にに引き込まれた、ありがとう」

などなど、嬉しいお言葉が。
次々に埋まっていく会場を眺めながらスタッフ安堵の涙。
そして退場者も少なく、次の「加藤久仁生特集」と2プログラム連続で観られる方も多く
いらっしゃいました。

親子室で小さい子供さんと一緒にゆっくりと鑑賞された方も。

小さな子供と一緒ではなかなか映画館に行けないと嘆かれるお母様方のいい気分転換
になられたという話も後日ちらほら。

子供は子供、大人は大人の感性で楽しめるアートアニメーション。
来年度も素敵な作品を紹介できるように頑張りますのでお楽しみに!

素晴らしい作品を提供してくださった監督の皆様、ありがとうございました!


次回は大好評だった「アートアニメーション 加藤久仁生特集」のレポートです!

アヌシーに続き、広島国際アニメーションフェスティバルでも受賞の加藤監督の「つみきのいえ」を
日本初上映しました!

(by Hiroko)










  

Posted on 2008年10月03日 │コメント(0)