ジャン・ジャックス・ベネックスに学ぶ映画祭の意義
今週は「DIVA・ベネックス」weekだった。
先日ミーティングのために行ったホテルのバーでリシャール・ボーランジェにすれ違い昨日は偶然ベネックス監督に!
はい、あの「DIVA」「ベティー・ブルー」の監督、俳優(ボーランジェはDIVAだけね)です!
そして思いがけなく、映画祭の意義を再確認した。
土曜夕方。用事を済ませた後。
とある映画館の前を通りかかると、ベネックス監督の事務所で仕事をしている友人にばったり。
「今からここで監督のトークショーとDIVAの上映会があるのよ、来ない?」と突然のお誘い。
「もちろん!」と言うわけで、ちょうど会場に着いた監督の後について入る。ついでに握手もお願い^^。
わけもわからず会場にはいったら、早速トークショー開始。
映画「ドーベルマン」で有名なヤン・ク―ネンが支援している「カルト映画祭」の一プログラムとして、「DIVA」が選ばれており、その前にベネックス監督とヤン・ク―ネン監督ともう一人の監督が「カルト映画とはなんぞや?」に始まり、「アートと商業の関係」「昔はよかった(by ベネックス)」…と続く。
80年代までは映画館が立ち並ぶカルティエだったパリ北部クリシー地区のインディペンデント系映画館で人知れず開催されていたこの映画祭。
「商業路線から外れる映画はDVD発売されることも少なく、上映期間も短く、闇に葬りさられることが多く嘆かわしいことだ。」
確かに私も姫路でフランス映画をスクリーンで観る機会はほぼ皆無。。。
TSUTAYA、NHK衛星放送、深夜番組のお世話になっていた。
この「DIVA」も録画した深夜放送を小さなテレビで観ただけだった。
商業的な成功を収められる作品以外はなかなか大画面で観ることができない悲しい現実。
でもパリではこうして、著名な監督のイニシアティブ、協力のもと、映画ファンの主催でフェスティバルや上映会が至るところで行われている。ベネックス監督は嘆いていたけど、それでも日本に比べれば天国のような国。(パリだけか?)
世界的に有名な監督が、「家からちょっとでてきた」ような気軽さでトークショーに参加し、観客の質問に気軽に応える。
制作者と観客の距離が近い。
会場は満席とはほど遠い。でもそんなことも気にならない。
見せたいものが企画し、見たいものが集まり交流を図る。
シネクラブの伝統だろうか。「儲けよう」という意志はみじんも感じられない。
純粋に映画を愛する者の集まり。
そんなフランスの映画観に刺激されて始めた姫路での短編映画祭。
今年も普段映画館で見る機会のない優れた短編作品を紹介していきます。
金銭的な問題からいろいろと制約の多い長編映画制作。ベネックス監督も、ヤン・ク―エン監督も制作本数は少ない。
自分が作りたい作品を作りたいと。
そういう意味でも、長編を撮ったあとでも自主制作できる短編映画をつくり続ける監督もいるんだ…と妙に納得。
今や「Sweet Rain死神の精度」で長編監督デビューを果たした期待の若手監督、筧昌也監督。
彼も精力的に短編を作り続けているとか。
今や各映画祭でひっぱりだこの筧監督。
姫路にも来てくださいます!関西の筧監督ファンの皆さん、8月3日は姫路に集合だ!(詳細は後程)
というわけで、偶然偶然の素敵な夜を過ごしたのでありました。
(Hiroko)
先日ミーティングのために行ったホテルのバーでリシャール・ボーランジェにすれ違い昨日は偶然ベネックス監督に!
はい、あの「DIVA」「ベティー・ブルー」の監督、俳優(ボーランジェはDIVAだけね)です!
そして思いがけなく、映画祭の意義を再確認した。
土曜夕方。用事を済ませた後。
とある映画館の前を通りかかると、ベネックス監督の事務所で仕事をしている友人にばったり。
「今からここで監督のトークショーとDIVAの上映会があるのよ、来ない?」と突然のお誘い。
「もちろん!」と言うわけで、ちょうど会場に着いた監督の後について入る。ついでに握手もお願い^^。
わけもわからず会場にはいったら、早速トークショー開始。
映画「ドーベルマン」で有名なヤン・ク―ネンが支援している「カルト映画祭」の一プログラムとして、「DIVA」が選ばれており、その前にベネックス監督とヤン・ク―ネン監督ともう一人の監督が「カルト映画とはなんぞや?」に始まり、「アートと商業の関係」「昔はよかった(by ベネックス)」…と続く。
80年代までは映画館が立ち並ぶカルティエだったパリ北部クリシー地区のインディペンデント系映画館で人知れず開催されていたこの映画祭。
「商業路線から外れる映画はDVD発売されることも少なく、上映期間も短く、闇に葬りさられることが多く嘆かわしいことだ。」
確かに私も姫路でフランス映画をスクリーンで観る機会はほぼ皆無。。。
TSUTAYA、NHK衛星放送、深夜番組のお世話になっていた。
この「DIVA」も録画した深夜放送を小さなテレビで観ただけだった。
商業的な成功を収められる作品以外はなかなか大画面で観ることができない悲しい現実。
でもパリではこうして、著名な監督のイニシアティブ、協力のもと、映画ファンの主催でフェスティバルや上映会が至るところで行われている。ベネックス監督は嘆いていたけど、それでも日本に比べれば天国のような国。(パリだけか?)
世界的に有名な監督が、「家からちょっとでてきた」ような気軽さでトークショーに参加し、観客の質問に気軽に応える。
制作者と観客の距離が近い。
会場は満席とはほど遠い。でもそんなことも気にならない。
見せたいものが企画し、見たいものが集まり交流を図る。
シネクラブの伝統だろうか。「儲けよう」という意志はみじんも感じられない。
純粋に映画を愛する者の集まり。
そんなフランスの映画観に刺激されて始めた姫路での短編映画祭。
今年も普段映画館で見る機会のない優れた短編作品を紹介していきます。
金銭的な問題からいろいろと制約の多い長編映画制作。ベネックス監督も、ヤン・ク―エン監督も制作本数は少ない。
自分が作りたい作品を作りたいと。
そういう意味でも、長編を撮ったあとでも自主制作できる短編映画をつくり続ける監督もいるんだ…と妙に納得。
今や「Sweet Rain死神の精度」で長編監督デビューを果たした期待の若手監督、筧昌也監督。
彼も精力的に短編を作り続けているとか。
今や各映画祭でひっぱりだこの筧監督。
姫路にも来てくださいます!関西の筧監督ファンの皆さん、8月3日は姫路に集合だ!(詳細は後程)
というわけで、偶然偶然の素敵な夜を過ごしたのでありました。
(Hiroko)
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