謹賀新年:ほっこり短編で年初め
明けましておめでとうございます。
日本の皆様、お正月はゆっくり過ごされましたか?初詣に、おみくじ、お節、お年玉(はこの歳では無理か…)、日本のお正月はお祝いムードいっぱいで楽しいですよね。日本にいたときは「面倒くさい!」の一言で片づけていた「着物で初詣」なんてのが今では憧れになってます。
そう、こちらパリでは、大晦日はそれなりに祝うものの、正月はシーン・・・。カフェもお店も大部分は閉まっているので正月にすることと言えば散歩!別な言い方をすれば、何もすることがない…。おこたに、みかんでまったりもできないし。年賀状の楽しみも・・・。
と言うわけで、お正月でも開いている映画に行ってきました!
新年早々、Happyになれるもの!というわけで、小難しい社会派作品は避けて、「美しい」「楽しい」をテーマに作品を選ぶ。で、目にとまったのがアルベール・ラモリス監督の「Le Ballon Rouge(赤い風船)」。1956年制作の34分の短編映画で、カンヌでグランプリ受賞。
ストーリーはいたってシンプル。道で赤い風船を見つけた少年は、風船と仲良くなって行動をともにする。二人がパリの街を駆け巡る姿がユーモラスに描かれた作品。
淡い色調の古きよきパリに映える風船の鮮やかな赤!風船とともに少年が駆け抜ける50年代のパリの下町では道端に屋台が溢れ、レトロなバスが走り・・・。今のパリもいいけど、やっぱりこの温かい庶民的なパリは消えつつあるかも・・・とちょっとノスタルジックなパリジャンの気持ちになったり。
さて、少年の後ろをちょこちょこついていく風船だったが、近所の悪がき達に割られてしまい、少年は悲しみにくれる。その時・・・
とここからはネタばれになってしまうので控えておきますが、頭のいい皆さんが想像してる通りのことが起こります。ラストはかなり有名なラストだし、知らなくても、すぐに読めてしまうのですが、それでも感動!のラストシーン。映画全編を通して、なんだかかわいくて楽しくて終始笑みを浮かべて鑑賞していたのですが、この頃になると、子供のような気持ちでわくわく。自分も少年と一緒にいつしかXXX(これは見てのお楽しみ)います。
大人も子供楽しめる良質のファンタジー・コメディ。フランスのファンタジー・コメディと言えば、ジャック・タチが有名ですが、ある評論家の一言。
「タチのコメディも素晴らしいが、ラモリスの「赤い風船」にはまた違った楽しさがある。彼の作品から得られる“笑み”は他のどの作品からも得ることができない」
確かに。多分、この作品を観ていた時に私はすごく優しい顔をしていたのではないかなと思う。
会話は少年が風船を呼んだり「ここで待ってて!(だったと思う)」というぐらいでほとんどなし。
美しい映像で語る短編の名作。
空撮の魔術師と呼ばれる監督みたいですが、まあ、技術面は私にはちとわかりませんが、空のシーンは圧巻です。パリの屋根が、美しい空が、風船が・・・。
是非とも大画面で観ていただきたい作品なのですが、古い、しかも短編ということでなかなか難しいかと・・・。ビデオがでてるみたいですが、私の野望としては、今年の映画祭で上映!
できたらお知らせしますので、観にきてくださいね~~~。
では今年も皆様にとって素敵な一年になりますように!
(Hiroko)
日本の皆様、お正月はゆっくり過ごされましたか?初詣に、おみくじ、お節、お年玉(はこの歳では無理か…)、日本のお正月はお祝いムードいっぱいで楽しいですよね。日本にいたときは「面倒くさい!」の一言で片づけていた「着物で初詣」なんてのが今では憧れになってます。
そう、こちらパリでは、大晦日はそれなりに祝うものの、正月はシーン・・・。カフェもお店も大部分は閉まっているので正月にすることと言えば散歩!別な言い方をすれば、何もすることがない…。おこたに、みかんでまったりもできないし。年賀状の楽しみも・・・。
と言うわけで、お正月でも開いている映画に行ってきました!
新年早々、Happyになれるもの!というわけで、小難しい社会派作品は避けて、「美しい」「楽しい」をテーマに作品を選ぶ。で、目にとまったのがアルベール・ラモリス監督の「Le Ballon Rouge(赤い風船)」。1956年制作の34分の短編映画で、カンヌでグランプリ受賞。
ストーリーはいたってシンプル。道で赤い風船を見つけた少年は、風船と仲良くなって行動をともにする。二人がパリの街を駆け巡る姿がユーモラスに描かれた作品。
淡い色調の古きよきパリに映える風船の鮮やかな赤!風船とともに少年が駆け抜ける50年代のパリの下町では道端に屋台が溢れ、レトロなバスが走り・・・。今のパリもいいけど、やっぱりこの温かい庶民的なパリは消えつつあるかも・・・とちょっとノスタルジックなパリジャンの気持ちになったり。
さて、少年の後ろをちょこちょこついていく風船だったが、近所の悪がき達に割られてしまい、少年は悲しみにくれる。その時・・・
とここからはネタばれになってしまうので控えておきますが、頭のいい皆さんが想像してる通りのことが起こります。ラストはかなり有名なラストだし、知らなくても、すぐに読めてしまうのですが、それでも感動!のラストシーン。映画全編を通して、なんだかかわいくて楽しくて終始笑みを浮かべて鑑賞していたのですが、この頃になると、子供のような気持ちでわくわく。自分も少年と一緒にいつしかXXX(これは見てのお楽しみ)います。
大人も子供楽しめる良質のファンタジー・コメディ。フランスのファンタジー・コメディと言えば、ジャック・タチが有名ですが、ある評論家の一言。
「タチのコメディも素晴らしいが、ラモリスの「赤い風船」にはまた違った楽しさがある。彼の作品から得られる“笑み”は他のどの作品からも得ることができない」
確かに。多分、この作品を観ていた時に私はすごく優しい顔をしていたのではないかなと思う。
会話は少年が風船を呼んだり「ここで待ってて!(だったと思う)」というぐらいでほとんどなし。
美しい映像で語る短編の名作。
空撮の魔術師と呼ばれる監督みたいですが、まあ、技術面は私にはちとわかりませんが、空のシーンは圧巻です。パリの屋根が、美しい空が、風船が・・・。
是非とも大画面で観ていただきたい作品なのですが、古い、しかも短編ということでなかなか難しいかと・・・。ビデオがでてるみたいですが、私の野望としては、今年の映画祭で上映!
できたらお知らせしますので、観にきてくださいね~~~。
では今年も皆様にとって素敵な一年になりますように!
(Hiroko)
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