2010映画祭リポート⑩:磯村一路監督特集&トークその1
お待たせしました、メインゲスト&審査委員長の磯村一路監督のトークリポートです!
結局年越しでの映画祭リポートになってしまいましたが。。。
では早速スタート!(長いので数回にわけて^^)
【その1】
映画監督として30年近くのキャリアがあるそうですが、撮り始めたきっかけは?
大学時代、映画が好きで、当時は「自主映画」制作が盛んな時代だったので、仲間内でよく作っていた。
当時は映画産業が衰退していて、大映がつぶれそうで、日活と合併して大日になったがそれもだめで、日活が一般の映画をやめて、ロマンポルノを作るようになっていた時代だった。観客は洋画に流れていた。
そういう状況だったので、当時は映画の仕事がしたくても、する場所がなく、映画を撮りたい人は、仲間内で自主映画を撮るのが大半。極一部の人間が、映画スタッフとしてなんとか仕事にありついていたという状況だった。
僕は大学を出てサラリーマンをしたが、つまらないのですぐやめていわゆるプ―タローでアルバイトをして暮らしていた。
その頃、ジャズバーで2週間に1回位、短編映画を借りて、監督や関係者を呼んで自主上映会&ティーチインをしていた。
そこへゲストとして最近「キャタピラー」で話題の若松孝二監督が来られた。
意気投合?して、その当時麻雀の仲間が足りなかったらしく、事務所に呼ばれて麻雀を一緒にするようになった。そこで話をしていくうちに、自主映画を制作していた話になり、「だったら俺の助監督になれ」と言う感じで若松監督に偶然拾われて映画界にはいった。
実は、何故拾われたかというと、これも偶然で、その時、大島渚監督の「愛のコリーダ」にみんな駆り出されていて、事務所の人間が出払っていたので、電話番がほしかったから。事務所で1年間電話番をすることになり、そのご褒美に、全く経験もない僕に、成人映画を撮らせてくれた。これが映画監督になったきっかけです。
「トカゲ飛んだ?」制作秘話
僕は仲間と一緒に「アルタミラピクチャーズ」と言う小さな制作会社をしているのだが、「トカゲ飛んだ?」はWEBムービーを作りたいというオファーが他の制作会社からあって、これからの時代の為に勉強と思って依頼を受けた。結局その会社がうまくいかなくなって、劇場公開になった。
「ペットボックス」というペットブームにあやかった企画で、複数の監督が、犬や猫などの動物を題材に撮った1時間以内の短編集で、僕の他にはアーティストやキャイーンの浜野君なんかもいる。
僕は猫でやりたかったが、シナリオ担当の方が、トカゲ(カナヘビ)を飼っていてトカゲでやりたいと言うのでそれで書いてもらった。
画面に映っているのは一匹に見えるが、撮影現場には彼が飼っていたカナヘビも含め、ペットショップで買ってきたモノなど何匹もいた。
猫は飼っていたので生態はよく知っていたが、カナヘビの生態に関しては自信がなかったが、シナリオの人がよく知っていたし、見ていて面白かったですね。
(続く)
磯村監督の穏やかで気さくな人柄が伝わる和やかなトーク。
レジュメしているので監督のユーモアは伝わりにくいですが、人柄が出る話し方というのでしょうか?
「監督は話ベタが多い」と言われてましたがとんでもない!
あ~ビデオであげれなくて残念!!!
続きをお楽しみに!
(hiroko)
結局年越しでの映画祭リポートになってしまいましたが。。。
では早速スタート!(長いので数回にわけて^^)
【その1】
映画監督として30年近くのキャリアがあるそうですが、撮り始めたきっかけは?
大学時代、映画が好きで、当時は「自主映画」制作が盛んな時代だったので、仲間内でよく作っていた。
当時は映画産業が衰退していて、大映がつぶれそうで、日活と合併して大日になったがそれもだめで、日活が一般の映画をやめて、ロマンポルノを作るようになっていた時代だった。観客は洋画に流れていた。
そういう状況だったので、当時は映画の仕事がしたくても、する場所がなく、映画を撮りたい人は、仲間内で自主映画を撮るのが大半。極一部の人間が、映画スタッフとしてなんとか仕事にありついていたという状況だった。
僕は大学を出てサラリーマンをしたが、つまらないのですぐやめていわゆるプ―タローでアルバイトをして暮らしていた。
その頃、ジャズバーで2週間に1回位、短編映画を借りて、監督や関係者を呼んで自主上映会&ティーチインをしていた。
そこへゲストとして最近「キャタピラー」で話題の若松孝二監督が来られた。
意気投合?して、その当時麻雀の仲間が足りなかったらしく、事務所に呼ばれて麻雀を一緒にするようになった。そこで話をしていくうちに、自主映画を制作していた話になり、「だったら俺の助監督になれ」と言う感じで若松監督に偶然拾われて映画界にはいった。
実は、何故拾われたかというと、これも偶然で、その時、大島渚監督の「愛のコリーダ」にみんな駆り出されていて、事務所の人間が出払っていたので、電話番がほしかったから。事務所で1年間電話番をすることになり、そのご褒美に、全く経験もない僕に、成人映画を撮らせてくれた。これが映画監督になったきっかけです。
「トカゲ飛んだ?」制作秘話
僕は仲間と一緒に「アルタミラピクチャーズ」と言う小さな制作会社をしているのだが、「トカゲ飛んだ?」はWEBムービーを作りたいというオファーが他の制作会社からあって、これからの時代の為に勉強と思って依頼を受けた。結局その会社がうまくいかなくなって、劇場公開になった。
「ペットボックス」というペットブームにあやかった企画で、複数の監督が、犬や猫などの動物を題材に撮った1時間以内の短編集で、僕の他にはアーティストやキャイーンの浜野君なんかもいる。
僕は猫でやりたかったが、シナリオ担当の方が、トカゲ(カナヘビ)を飼っていてトカゲでやりたいと言うのでそれで書いてもらった。
画面に映っているのは一匹に見えるが、撮影現場には彼が飼っていたカナヘビも含め、ペットショップで買ってきたモノなど何匹もいた。
猫は飼っていたので生態はよく知っていたが、カナヘビの生態に関しては自信がなかったが、シナリオの人がよく知っていたし、見ていて面白かったですね。
(続く)
磯村監督の穏やかで気さくな人柄が伝わる和やかなトーク。
レジュメしているので監督のユーモアは伝わりにくいですが、人柄が出る話し方というのでしょうか?
「監督は話ベタが多い」と言われてましたがとんでもない!
あ~ビデオであげれなくて残念!!!
続きをお楽しみに!
(hiroko)
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