チャップリン・キートン・エテックス、バーレスク映画の勧め





ひめじの映画祭でもお世話になっている短編映画のプロモーションや配給をしている団体のコメディ無声映画の試写会に行ってきました。

バーレスク映画といわれるこのジャンル。チャップリンやキートンと言えばご存知の方も多いのではないでしょうか?
私は無声映画が大好きで、このお二方はもちろんのこと、ヒッチコックやフリッツ・ラング初期の作品、ルネ・クレールにジャック・タチ・・・というか無声映画自体がオールジャンルで大好きです。最近の人がたまに撮ってる現代の無声映画も。

シネマコンサートには出来る限り行って、昨年パリで小津安二郎の無声映画を弁士付で見てえらく感動したものです。

と言うわけで、ひめじでいつか実現したいスペシャル上映のひとつが無声映画に生演奏をつけて上映するシネマコンサート。
2012年度はメリエスの月世界旅行を狙っていたのですが、日本の配給会社に一足違いで配給権を買われ断念(各地で上映されることになったので作品にとってはいいんですけど^^)。
他の候補作品もあったので、上映権だけとりましたが、設備関係の問題で直前に断念。

ということで、ゆっくりじっくりいつかの上映機会を探りつつ、候補作品のストックをためていこうと行ってきました。

「チャップリン、キートン、ピエール・エテックス」

「笑いたい、いや、むしろ笑わせたい。」

5本で1時間20分のプログラムが組まれ、4月10日からの劇場公開に先駆けての関係者試写会でした。

アメリカの大御所二人の作品「THE CURE」と「ONE WEEK」を目当てに行ったのですが、あらあら、フランスのエテックスもすごいよかった!

チャップリンとキートンは、私ごときが言う必要もないくらい、おバカでかわいくて、でもちゃんと風刺が効いていて、そして、今回2作を同時に観て改めて感じたのは、下品な笑いではなく、エレガントな笑いであるということ!

最近のコメディ映画はほとんど観ないので憶測ですみませんが、エレガントな笑いというのはこのアメリカのバーレスクの黄金時代1915-1935以降は例外を除いてほとんど存在しないのではないでしょうか?

どんなにおバカをしても、あれって時代の持つエレガンスなんでしょうか?すごく洗練されていて、そして、その当時の悪習やら、悪い人たちを皮肉ってるんですが、人間への温かい愛が感じられました。ちょっと大げさだけど、人と人との繋がりが根底にあって、いい人も悪いひとも、騙す人も騙される人にも、本当の悪人はいないというか。

人が生きていくうえでぶつかる、どうしようもない不条理さや不器用さを笑い飛ばして、「人間てしゃーない生き物、でもこうして不器用にもがきながら楽しく生きていくのが人間なんだよ」っていう、感じ。

と言うわけで、大御所さんの作品はもちろん予算があえば生演奏付で上映したいのですが、日本ではほぼ無名のピエール・エテックスが本当によかったので、彼の作品も狙いたい。
こちらは少し会話もありますが、字幕なくてもわかるくらい、ピエロ、パントマイムチックなとっても楽しいおバカな作品で。でもパリの素敵な町並みを舞台に、いかにもパリジャン、パリジェンヌの人たちと繰り広げるお洒落なコメディは、大御所二人にひけをとっていませんでした!

エテックス監督は、自身もピエロや道化師をしていて、ピエロちっくな主人公演じるのはもちろん監督。なるほどうまいわけだ。こういうところも、チャップリンとキートンと共通していますね。

と言うわけで、皆さん首を長ーくしてお待ちください。いつか必ず!!!

最後に、パンフにあった言葉が素晴らしかったので。

「文学をページ数で、絵画を作品の大きさで評価する人はいないだろう。」(だから短編が長編に劣るなんてことは言えない)

1953年に短編映画が映画館から追い出されそうになった時の擁護団体の言葉です。

同意。

ではでは、無声映画、日本各地でも最近、弁士復活(若い人が頑張っています!)し、シネマコンサートもよく開催されているので、皆さんもアンテナ張って楽しんでくださいね~。私も見つければこちらでご紹介します。
古いのに新しく、新鮮な驚きとともに、いろんな意味で原点に帰った感じでほっこりしますよ~。

(hiroko)




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